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ラストハルマゲドン

ソフト紹介

親記事: ラストハルマゲドン
タイトル: 灰色の脳みそ度:★★★★★
日付: Sun Sep 6 02:21:17 2020
書いた人:K−2

 国産ファンタージーRPGも浸透してきて、大概のゲーマーがモンスターの名前を聞けば概ねそのイメージがわくようになってきた頃、突如登場した衝撃の設定のRPG。
 ゴブリンやハーピーなんか、ドラクエ2の頃じゃ全然イメージわかなかったしな。(FF1など、登場するモンスターが非常に無節操で、AD&Dのマニアックなものまで手当たり次第登場させている。これに出てくるオチューと、ザナドゥのオティフが同一モンスターと知った時の衝撃ときたら。)
とにかく、主人公側がモンスターという設定にこれ以上無くわくわくした。しかも3パーティー12体、うち6体は自分で割り振れるという、パーティー編成に悩みなさい、と言わんばかりの設定。
 ただ、ゴブリンとか、スケルトンとか、スライムとか、お世辞にも強そうじゃ無いモンスターも多かった。
 実際プレイしてみると、多くの方が語っているように、やたらロードが多いのだが(戦闘だけで無く、フィールドを歩いていても頻繁に読み込む)、自分としてはマイト&マジックUとロードス島戦記を先にやっていたので、そこまで苦痛に感じなかった。どちらかと言うと、108枚の石版巡りが、どれを読んだかわからなくなって、全部読み終わるのに大変苦労した。
 問題は、ロードが多い事でも敵が強いことでもなく、成長システムだったのでは無いかと思うのだが。戦闘中に色々な行動を取らないと、関連した能力がちっとも伸びないのだ。確か、サイクロプスとミノタウロスがやたら強く、魔法と特殊能力が育ってくると大抵の敵を一撃で蹴散らせるようになるんだが、それに頼るようになると、コイツらの、それ以外の能力がちっとも育たなくなる。で、それを使わずに戦うと、とたんに苦戦、というような悪循環に陥った気がする(自分が)。当時のファミコンユーザーには、FF2みたいな成長システム、と言えば一発で伝わったろう。あのタイプの成長システムで成功した例を見たことが無い。新しい試みは必要だとは思うのだが・・・・
 結局、エンディングまで辿り着いていない(話は友人から色々聞いて知っている)ので、あまり偉そうな事は言えないのだが。

 そう言えば、うっでぃぽこは、サイボーグMSX氏が語っているように、べーしっ君に「尾倉保間ミキ」なるキャラクターを登場させたが、このゲームは同じくべーしっ君に、奇妙なうんちくを垂れ流しながらラストハルマゲ丼を喰らう、「海原ユーザー」なるキャラクターを登場させた。(たぶん、1回きりのネタだけど)

 最後に、このゲームのファミコン版を見た時には、初めて心から「勝った!」と思えた。皆さんも機会があれば是非!

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